お正月、毎年恒例の行事
“鏡開き”についてお話します。
2019年の鏡開きの日にちは、
1月11日(金)です。
この日にちは、地域によって違ったり、
土日祝日の関係で異なることもありますが、
一般的に1月11日が鏡開きの日とされています。
しかし、関西では1月15日に行われることが多く、
京都や近隣の一部の地域では、1月4日に行われます。
☆関東と関西の鏡開きの日にちが違う理由
昔、鏡開きは“松の内”が終わった後、
1月20日に行われていました。
松の内とは・・・
門松、しめ縄などお正月飾りを飾っておく期間。
一般的には関東は1月7日、関西は1月15日まで。
しかし、徳川家光が亡くなったのが4月“20日”で、
1月“20日”を忌日として避け、
1月11日に行う風習が徳川幕府のある関東を
中心に広まりました。
この風習が正確に広まらなかった関西の地域が、
1月15日に鏡開きを行っているそうです。
また、鏡開きの日にちの変更に伴い、
元々全国的に1月15日までだった“松の内”の
期間も1月7日に変更されました。
これは、 松の内の期間のうちに鏡開きをすること、
つまり、
「鏡開きの後もお正月飾りを飾っておくこと」
がおかしいとされたためです。
☆鏡開きの意味は?
鏡開きとは、お正月に神様、仏様に供えていた
鏡餅を下げ、それを食べるという風習です。
神様に供えた食べ物には力が備わると考えられ、
神様や仏様に感謝しながらそれを食べることに
よって、無病息災を祈願しています。
☆鏡開きのマナー
鏡餅を包丁で切るということは、
切腹を連想させるので、マナーに反すると
考えられています。
鏡餅は、一般的に木槌で開くことが縁起が
良いとされています。
☆鏡開きで下げた鏡餅はどうしたらいいか?
神様にお供えした鏡餅には力が備わっており、
それを食べることで一年間の無病息災につながる
と言われています。
また、鏡餅を開くことは、
「新しい年の始まり」を意味しています。
包丁などの刃物で鏡餅を切ることは、
切腹を連想させるため禁忌です。
調理の仕方としては、
硬くなっているので水につけたり、
レンジでチンをすることで手で千切れる
程度に柔らかくなります。
※ただし、カビが生えている場合は
レンジでカビの胞子が飛び散るので
ラップでくるんでからチンをし、
柔らかくなってからカビを取りましょう。
鏡餅に多少のカビがあっても取り除けば
健康上問題はありません。
また、木槌で開くのが一番縁起がいいと
されています。
☆しめ縄、門松、破魔矢などの処分の方法
鏡餅以外のお正月飾りを外した際の
処分方法として、2つの方法があります。
☆神社で処分する
一般的な方法としては、
神社に持っていき“どんど焼き”に
よって処分します。
一般的にどんど焼きは1月15日が多いです。
多くは松の内が過ぎた1月7日にお正月飾りを
外しますが、その日からどんど焼きの日まで
正月飾りを保管しておきます。
当然、乱雑に扱うのは縁起が悪いので、
紙にくるんだりして清浄な場所に保管しましょう。
また、どんど焼きを行っていなくても、
ほとんどの神社は、お清めのあと
焚き上げてくれます。
☆自分で処分する
近くの神社で処分してもらえない場合や、
どうしても神社に行けない場合、
自分で処分します。
正月飾りは、一般のゴミとして出しても
問題はありません。
しかし、ゴミとして出すことの抵抗が
あると思うので、
『細かくし、塩で清め、丁寧に新聞紙に包み、
ゴミに出す』
これが一般的な風習です。
燃えるごみの日に出しましょう。
ただし、地域によっては大きな門松が
大型ゴミに分類されるところもあるので、
ご確認ください。
「お正月飾りを処分せずに次の年も繰り越して
使ってはいいのか?」
そんなふうに思ったことありませんか?
最近では、翌年も繰り越して使えるお正月飾りと
いうものも、多数見られるようになりました。
環境問題が大きく取り扱われる昨今なので、
実際に翌年も再利用する家庭も少なくはありません。
しかし、そもそも門松やしめ縄、破魔矢を燃やすのは、
「降りてきた神様をちゃんと天に送り返す」という
意味合いがあるので、
神社で処分するのがベターで、縁起が良いと
されています。
このマナーや風習などに関する価値観は各自の判断が
大きいので、環境問題・縁起などを天秤にかけて
判断してください。

パート主婦&ライターをしています。
みなさんのお役に立つ情報を発信していきます。
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