“貯まらない人”の1カ月の出費欄に
共通するある項目が存在することを発見しました。
それは、“リボ払い”という項目です。
手取り月収が15~20万円程度でも、
リボ払いが3万円、5万円も占めている方を
よく見かけるんです。
■”3回払い”は6千円の損、”リボ払い”は11万円の損!
”リボ払い”とは、
クレジットカードの支払い方法の一つで、
毎月返済する金額を“定額”で決めるというもの。
”リボ払い”とちょっと似ているもの(でも全然違うもの)に
”分割払い”がありまして、分割払いで3回払いにすると、
30万円の買い物を“10万円+金利手数料”を
3回に分けて支払うことになります。
分割払いの手数料
(2回払いまでは手数料なし、
3回払いから手数料がかかります)は、
10~13%程度なので、
手数料の合計(損するお金)は
5千円~6千円程度です。
ところが30万円を”リボ払い”にして、
毎月5千円ずつ返済することに決めると、
なんとなくラクな感じがしますよね。
ところが、合計30万円払い終えただけでは
許されません。
金利が約15%程度つくため、
支払う金額がどんどん膨れ上がって、
合計で約41万円も支払う必要があるのです。
つまり、11万円も損をしてしまうという
わけです。
ところが、毎月口座から引き落とされるのは、
たった5千円。
カード会社から明細が来るたびに、
「なかなか返済が終わらないな~」と
感じる程度で、
まさか11万円も損をしているとは
なかなか気付かないのではないでしょうか。
「いやいや、私はリボ払いなんてしないから大丈夫」
と思う方も要注意!
意外に普通の人が、
リボ払いに陥りやすいんですよ。
そんなワナを3点紹介します。
1:お金がなくて、“今回だけ”という軽い
気持ちでリボ払い
例えば、旅行や結婚式の出席などで出費が
かさんでいたところに、
どうしても欲しいバッグに出合ってしまいました!
さてどうしましょうか?
もしくは、友達と急に旅行に行くことになった
ケース。
さあどうしましょう。
「お金がないから今回だけ……」と思って、
ついリボ払いを選んでしまったとします。
そのときは思いきった決断でも、
いざフタをあけてみれば、
月々5千円や1万円などと定額が引き落とされるだけ。
あら、これは便利。
まさか高い手数料が取られていると
実感がないまま、
リボ払いをまるで救世主のように感じてしまって……。
それがまた、次のリボ払いの引き金となっていくのです。
「私だけはリボ払いなんてしないから大丈夫」と
思っている人が、意外と陥りやすいワナがあり、
それが11万円という大きな損につながることがあるんです。
3点のうち、残りの2点を紹介します。
2:“今ならリボ払いでポイント〇倍”の広告につられる
カード会社から送られてきた明細と一緒に、
小冊子やビラなどが入っていますよね。
そこに
「今ならキャンペーンでリボ払いをするとポイントが5倍に」
などと書いてあるのを見かけたことがないでしょうか?
「ポイントが5倍ならオトクそう!」と思っても、
よくよく考えてみてください。
たとえば30万円の買い物をしたとして、
クレジットカードのポイントが0.5%ほどつくとすると、
つくポイントは1,500円分になります。
これがキャンペーンで5倍なら、7,500円分です。
「あら、7,500円分もつくだなんてオトクじゃない♪」
と感じた方はぜひ前編を思いだしてください。
30万円の買い物を月々5千円のリボ払いにすると、
合計で約41万円の返済になると紹介しました。
約11万円の損です。
ポイントが7500円つくかわりに、
11万円の損。
果たしてオトクでしょうか?
3:クレジットカードを契約したら、
最初から“リボ払い”だった
実は、あまり知られていないのですが、
クレジットカードを最初に契約した時から、
“リボ払い”が前提になっているという
カードがあります。
このカードの場合、電話やHP上で事前に
変更手続きをしない限り、
自動的にリボ払いになってしまうのです。
自分では普通に払っていたつもりだったのに、
クレジットカードの明細がきてよく
見てみたらリボ払いだったということも…。
”リボ払い”というかわりに、
“ミニマム・ペイメント方式”という名前が
ついていることもあります。
クレジットカードに加入した際には、
支払い条件についても、
じっくり読んでおきましょう。
いかがでしたでしょうか?
意外と陥りやすい“リボ払い”。
“自分は大丈夫”だと思っている方も、
うっかり利用することのないように
十分注意してくださいね。

パート主婦&ライターをしています。
みなさんのお役に立つ情報を発信していきます。
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