バイクや車に乗る時には、運転者の責任として「保険」に入る!
と当たり前に思っている人は多いと思いますが、
実は任意保険加入率は、車だと82%・バイクだと42%という
統計が出ています。
※参考:損害保険料率算出機構
裏を返せば任意保険に加入していない人が、
車だと約20%・バイクだと約60%もいるという事実が
浮き彫りになります。
車だと10人に2人、バイクだと10人に6人が任意保険に
入っていないんです。
あくまでも「任意」に入る保険ではありますが、
強制的に入る「自賠責保険」での補償限度額は、
☆傷害による損害の限度額は120万円。
・治療関係費
・治療費(診察料や手術料、または投薬料や処置料、入院料等の費用など)
・看護料(原則として12歳以下の子供に近親者等の付き添いや、医師が看護の必要性を認めた場合の、入院中の看護料や自宅看護料・通院看護料。)
・諸雑費(入院中に要した雑費。)
・通院交通費(通院に要した交通費。)
・義肢等の費用(義肢や義眼、眼鏡、補聴器、松葉杖などの費用。)
・診断書等の費用(診断書や診療報酬明細書などの発行手数料。)
・文書料
・交通事故証明書や印鑑証明書、住民票などの発行手数料。
・休業損害
・事故の傷害で発生した収入の減少(有給休暇の使用、家事従事者を含む)
・慰謝料
・交通事故による精神的・肉体的な苦痛に対する補償。
☆後遺障害による限度額は、
常時介護を要する場合(第1級)4,000万円。
随時介護を要する場合(第2級)3,000万円。
☆上記以外の後遺障害
第1級 3,000万円~第14級 75万円。
・過失利益
・身体に残した障害による労働能力の減少で、
将来発生するであろう収入減。
・慰謝料等
・交通事故による精神的・肉体的な苦痛に対する補償。
☆死亡による損害の限度額は3,000万円。
・葬儀費
・通夜、祭壇、仮葬、墓石などの費用
・逸失利益
・被害者が死亡しなければ将来得たであろう
収入から、本人の生活費を控除したもの。
・慰謝料
・遺族の慰謝料は、遺族慰謝料請求権者の人数により異なります。
**************
事故で発生する慰謝料はいくらになるんだろう?
って思ったら、調べてみて下さい。
傷害の程度が大きくなればなるほど、
金額が大きくなることがわかります。
そして「自賠責保険」だけでは、足りなくなります。
「任意保険」に加入していないと言うことは、
「自賠責保険」で足りない分は、自分で自腹を切る
覚悟がないといけないんです。
資産が何十億もあって、数千万円の補償くらいなら、
特に支障はない!なら問題ありませんが、
そうじゃない場合、今...目の前のお金がないから
任意保険は入れない!では済みません。
自分が自腹を払うのが大変なだけではなく、
加害者になってしまった場合、被害者に多大な迷惑を
かけてしまうことにもなります。
さらに、任意保険に入っていれば自分の代わりに
事務処理や交渉をしてもらえますが、自賠責保険では
交渉はしてくれないので、すべて自分ですることに
なります。
「任意保険」に入らないデメリットはたくさんあるので、
お金がないという理由で入らないのならば、
車やバイクに乗らない選択肢を選んでいただきたい!
という気持ちでいます。
というのも、私の家族が「任意保険」未加入のバイクに
追突され、いろいろと困ったことがたくさんありました。
加害者(相手)100:被害者(私の家族)0の事故では、
自分の入っている任意保険会社は、交渉権がないので、
事故の当事者同士の話し合いになります。
そもそも、相手は「自賠責保険」のみなので、
保険会社は当然全く入ってきません。
相手と直接話すことになります。
一番面倒なのが、通院した時の医療費です。
「任意保険」に入っていると、
被害者は最初の治療費は自分で100%立替えることが、
多いですが、任意保険会社の手続きが済むと、
早い段階で立替えた医療費は全額戻ってきますし、
その後、通院したときには自分で医療費を
払うことがなくなり、自分のお金を持ち出さずに
すみます。
これがあるとないとでは、大違いなんです。
医療費100%を自費払いすると、あっという間に
お金がなくなっちゃいます。
軽度の怪我ならまだしも、何日も入院しないと
いけない場合は、不安になりますよね。
事故の医療費を支払う場合、
自分の「社会保険」を使うことが可能な場合も
ありますので、加入している「社会保険」に
使用できるかを念の為、確認し使えるようなら、
病院に伝えて、利用しましょう。
自己負担が少なくなるのは、大きなメリットです。
自賠責保険は、先に伝えたとおり限度額があります。
その限度額を医療費100%で支払い、限度額を使い切って
しまうと、加害者が自腹で支払うことになります。
任意保険に入っていない多くの人は、お金がないという
理由の人も少なくありません。
だとすると、いくら加害者であってもないものは
出せないという理由で、被害者は泣き寝入りを余儀なく
することになります。
理不尽ですが、それが現実です。
なので、少しでももらえるお金を減らさないために、
「社会保険」を使って30%だけを自賠責保険で
支払うことが自分のためにもなるので、覚えておいてください。
「自賠責保険」は、人に対する補償です。
車両や物は対象外です。
車両を破損させられてしまった場合、相手(加害者)が
自腹を切って払います。
交通事故の加害者も、事故を起こそうとして起こす人は、
ほとんどいないはずです。
が、加害者になってしまった場合には、被害者に誠意ある
対応をし、速やかに医療費等が使えるように手続きをする
ことが必要です。
被害者は、傷ついた体だけでなく、大切なバイクや車を
損傷され心身共に傷つきます。
何も悪くないのに、事故のせいで失ったものが多いと
被害者意識は増長します。
そこを踏まえた対応をしないと、示談は簡単には
してもらえませんので、誠意を持って対応しましょう。
私の体験が少しでもお役に立てたらと思い、この記事を書きました。
1年のうちに2回。100:0の事故に遭ってしまいました。
幸い、2度とも軽傷だったので本当に良かったですが、
事故は本当に日常生活を壊すものなので、私自身も
気を引き締めてハンドルを握ろうと改めて感じました。
みなさんも、安全運転を心がけて下さいね。

パート主婦&ライターをしています。
みなさんのお役に立つ情報を発信していきます。
この記事へのコメントはありません。